ウィンタースポーツ愛好家だけでなく、観光ビジネス関係者からも熱い視線が注がれる「HAKUBA VALLEY」。 日本スキー場開発株式会社が発表した2026年3月の月次速報データ をもとに、白馬・小谷・大町エリアを代表する4つのスキー場の「今」をレポートします。
■ 2026年シーズン、4大スキー場の累計入込数
3月末時点の累計来場者数を見ると、各スキー場の戦況が浮き彫りになりました。
| スキー場名 | 2026年 累計 | 2025年 累計 | 前期比増減 |
| つがいけマウンテンリゾート | 396千人 | 348千人 | +48千人 |
| 白馬八方尾根スキー場 | 351千人 | 390千人 | ▲39千人 |
| 白馬岩岳スノーフィールド | 219千人 | 208千人 | +10千人 |
| 鹿島槍スキー場 | 66千人 | 65千人 | +1千人 |
■ 独走する「つがいけ」、苦境の「八方尾根」
今シーズンのハイライトは、間違いなくつがいけマウンテンリゾートの躍進です。
3月末までの累計で前年比約5万人増という驚異的な数字を叩き出しました 。
1月、2月はもちろん、シーズン終盤の3月単月でも前年を上回る集客を維持しており 、ファミリー層や初中級者へのアピール、インバウンドの取込が成功している様子が伺えます。
一方で、エリア最大級の白馬八方尾根スキー場は、累計で3.9万人の減少と厳しい結果に 。
2024:累計352千人。2025:累計409千人と昨シーズンが57千人と大幅に増加したことを考慮すると、例年並みの入込とも言えます。
■ 安定した人気を誇る「白馬岩岳」
白馬岩岳スノーフィールドは、累計21.9万人と着実に数字を伸ばしています 。
3月こそ微減したものの 、冬のスキーだけでなく、絶景テラスなどを活用した「ノンスキーヤー」、観光客、インバウンドへのアプローチが、安定した集客基盤となっているようです。
私は岩岳をホームゲレンデとして長年滑っていますが、3月にスノーマシンのイベントが終わってからはインバウンドが激減したなと思っていましたが、入込を見ると前年割れでした。
また、鹿島槍スキー場ファミリーパークは累計6.6万人とほぼ前年並みをキープし、ファミリー層への底堅い人気を維持しています 。
■ まとめ:これからのスキー場に求められるもの
白馬村のスキー場で滑っていて、インバウンドの取込みに成功しているスキー場は入込も着実に増加している様に感じます。
岩岳は3月の平日、客層を見てみるとノンスキーヤーの割合が半分という日もあるぐらい、ゲレンデをスーツケースを持った観光客が歩いています。
アクティビティは山頂にしかないので、全員ゴンドラに乗って上まで来るのでチケットも売れますし、北アルプスの絶景が拡がるマウンテンハーバーは撮影スポットで常に行列。ドッグラン。巨大ブランコ、かまくら、ティピーテントなど、アトラクションも豊富で飽きさせない工夫が随所に感じられます。
栂池もゴンドラ乗り場周辺には足湯やBARがあり、DJブースからは音楽が流れてきて、インバウンドを意識した作りになっています。
客層を見てもオージー、タイ、アジア、中華系と幅広い国からインバウンドの取込に成功しているなと感じます。
冬の仕事で宿泊客をスキー場に送迎していますが、宿泊するのはほぼインバウンド勢。雪が降ればコルチナ、栂池へ。スキーヤーは八方、ノンスキーヤーは岩岳、初心者は五竜へと、同じお客さんでも長期滞在しながら目的別にスキー場を変えているというのが印象的でした。
意外と多かったのが「さのさかスキー場」、数年前までは平日はガラガラでトレーニングしている自衛隊しかいないようなスキー場でしたが、今はインバウンドが徐々に増えてきています。
混み合う五竜、栂池から空いている「さのさか」が穴場に映るのかもしれませんが、そういったチャンス・ニーズをうまく取り込んでいくことで入込は変わってくると思います。
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