大町市から白馬村へ入る手前、青木湖のそばにある旧ヤナバスキー場。現在は閉鎖されていますが、週末には多くの人が訪れています。
元々はスキー場のゲレンデ。遮る物が無い緩斜面の雪原が広がっており、スノーシューを履いてスノーハイクする人、犬を連れて散歩する人、板を担いで山を滑る人等多くの人が雪山を楽しんでいます。
私もバックカントリー前の足慣らしとしてよく利用していますが、今回は板を背負わず、スノーシューを履いて雪原を散策してみる事にしました。
2025年1月22日AM10:30に到着。平日ということもあり、私の他には誰もいませんでした。
駐車スペースは除雪が入っているので、10台くらいは停める事ができそうです。
道沿いに雪の壁が続いており、入る時は問題ありませんが出る時。右側から来る車が全く見えなかったので注意が必要です。
スノーボードのブーツにスノーシューを履いて、ポールを持って準備完了。閉鎖されたゲレンデを登っていきます。
駐車場からゲレンデまでは多くの踏み跡で雪が固まっているので、つぼ足でも歩ける状態でした。
ゲレンデに入っても、踏み跡が続いています。
朝方は冷えて固まっていたのでつぼ足でも歩けましたが、帰りには雪が緩くなっておりスノーシューが無いと歩くのは難しい状態。
スノーシューはTUBBS (タブス) FLEX VRTを履いています。バックカントリーはもちろん、スノーハイクでも使用できます。浮力が大きいので沈み込みも少なく、BOAが付いているので取付も楽です。
雪原には動物のウサギやカモシカの足跡が多数ある中、大きな糞があり熊?
ゲレンデ脇には面ツルの雪面も残っています。
ゲレンデを登り始めて15分程度で、旧リフト降り場付近へ。
斜度が緩いので、スノーシューを履いていれば簡単に行く事ができます。
バックカントリーをする場合はこのままゲレンデを直登しますが、今回は左の森の方へ行ってみる事に。
森の中にはスキーで滑った跡が残っていました。方向的に324号沿いで白馬と長野を繋いでいる33号線に出れるのではないかと思いますが、途中で折り返す事に。
森の中には雪の重さで折れた木が数本ありました。
森の中を散策していると、登り始めてから1時間が経過。ここからはカメラで撮影しながら下山を始めます。
雪で覆われた雪洞。ポールで雪を押してみると、中には大きな空洞があり、深さは1m程ありました。
スキー場のゲレンデと違い、天然の山や木の上に雪が積もっている状態。雪が薄い所などは穴に落ちてしまうので、バックカントリーで滑る際には注意が必要です。
雪の塊だと思い板で滑ると穴に落ち、一人では出られなくなることも。先日も新潟県のスキー場の非圧雪エリアを滑っている女性が雪に埋もれて窒息死した事件がありました。
標高の低い山、気軽に行ける山だと侮ることなく、身近にこの様な危険がある事もふまえて装備を整える必要があります。
快晴の空の下、雪原を歩いているだけでも気持ちが浄化される気がします。
雲が抜けそうで抜けない北アルプス・爺が岳?
登っている時は見えませんが、下山時には青木湖と雪が積もった北アルプスの絶景が。
今まではスノーシューを履いて山を降りる経験が無かったのですが、(下山する場合はスノーボードで滑る為)登りに比べて体力も使わずサクサクと歩いて行けるので下山の方が楽しいなと感じました。
駐車場に到着し、時計を見ると1時間半。
途中カメラで撮影しながらゆっくり下山してきたのですが、90分で適度な距離・疲労感でスノーハイクでき、体力に応じて簡単に調整できる点も魅力的です。
※最低限の装備:スノーシュー、ポール、グローブ、サングラス、ザック、水、ウェア上下、ブーツは必要
コースも分かりやすく迷う事も無いので、一人でも気軽にスノーシュー体験、雪原散歩ができる旧ヤナバスキー場オススメです。
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