趣味のスノーボードを全力で楽しむ事を目的に、脱サラ・長野県大町市へ移住して6年が経過。
移住は正解だったのか?時々感じる事があります。
移住して7年目を迎えるにあたり今感じているメリット・デメリット、今後の課題についてリアルな感想をご紹介します。
前回、移住を考え始めたきっかけや経緯についてご紹介しました。
移住を考え始め、具体的なプランを立て、移住を決断。
実際に長野県大町市へ移住して、6年が経ちました。
「自分にとって移住は正解だったのか?後悔はしていないのか?」
移住して6年、今現在で回答するならば「正解」だったと思います。
10年後に「正解」かと問われると答えは変わっているかもしれませんが、今の気持ちは後悔もなく移住して良かった、メリットの方が多かったと感じています。
その理由についてご紹介したいと思います。
移住して感じたメリット
ストレスフリーな生活
サラリーマン時代は常にストレスを抱えながら生活していましたが、今は仕事上でのストレスは全く無くなりました。
通勤時の渋滞、営業ノルマに追われる事も無く、精神的な面でストレスを感じなくなった事は移住して最も大きな変化でした。
自由な時間が増えた
サラリーマン時代の拘束されたタイムスケジュールから解放され、今はやりたい事を好きなだけ時間を作る事ができます。
スノーボード以外では海外一人旅が唯一の趣味でしたが、サラリーマン時代は海外旅行へ行ける機会は「GW、盆休み、年末年始」の3回のみ。
最長でも1週間程度、人が込み合い、料金も最高値という条件下でしか選択肢はありません。
2023年5月、5年ぶりにバンコクへ一人旅に行きました。
期間は3週間、移住した今は時間に縛られる事も無く、長期滞在することも可能です。
仕事はやりたい事を最優先し、空いた時間の中で、できる仕事を選んでいます。
昨年12月~今年の4月まで白馬村のスキー場でレンタル屋を運営していました。(起業に関しては別の機会に詳しく紹介したいと思います)
昨シーズンは雪が少なく、スノーボードをしても楽しくなかった事もあり、シーズン中1日も休まず仕事をしました。
100日以上連続出勤となりましたが、その分人件費を削減する事が出来、短い期間で集中的に稼ぐ事ができました。
昨シーズンは滑れなかったので、今シーズンは逆に一切仕事をせず、毎日スノーボードに時間を充てる予定です。
そういったメリハリのある時間の使い方ができる環境なので、自分にとっての最優先事項は何かを常に意識して活動しています。
SUPとの出会い
大町市は「青木湖」、「中綱湖」があり、SUP(スタンドアップパドルボード)が盛んなエリア。
移住して始めたSUP。趣味でSUPを楽しむ中ガイドをする事になり、自分で「ガイドツアー」を立上げました。
趣味を活かして起業するという願いも叶い、好きな事で収入を得られるという事も移住したメリットの一つです。
移住して感じたデメリット
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収入が減った
毎月決まった額の給料が支払われる会社員時代とは違い、アルバイトであれば働いた時間でしか収入を得る事はできません。
ボーナスも無いので、まとまった金額を得る事は難しく、収入面では大きく減少しました。
移住して市内のハローワークで手続きをしたのですが、開口一番「大町市では就職しても今までの給料を得る事はできませんよ」とはっきり言われました。
就職する気はないので聞き流しましたが、いきない説明することでもないとは思いましたが・・・
寒い
大町市は標高が高く市内でも800m程あり、冬は特に寒いです。
冬、車のエンジンをかけると-10℃以下の日もあり、寒さへ適応できるかも重要なポイントです。
隣の白馬村は雪が多いのですが、大町市は白馬村と比べると降雪量はかなり少ないです。
シーズン中でも除雪するのは数回程度、移住してきたスキー場勤務の知人も、除雪回数の少なさで白馬より大町を選んだと話していました。
移住して新しく始めた事
農業
農業といっても自分で一から始めた訳ではないのですが、毎年7月~10月の3ヶ月、農園でトマト作りをしています。
実家は兼業農家だったので、幼い頃農作業に駆り出されてはいましたが、大人になってから初めての経験。
真夏にテント内での作業、40℃近くの過酷な労働環境ですが、日々育てたトマトが成長し、収穫するのが気持ちが良く毎シーズンお世話になっています。
それ以外でもスイカ作りや畑を持ってトマトを作らないかと声を掛けられ、農業が身近な存在になりました。
農業関連の仕事も多いので興味のある方にはオススメです。
ブログ
移住してから「ブログ」を始めました。
このブログは新しく始めたばかりなのですが、6年前から継続しているブログがあります。
ブログを始めたきっかけは、その時々で何を考え行動していたのか?
自分自身で振り返るための忘備録としての側面もありますが、移住した経験を情報発信することで、検討されている方の参考になればいいなと思い始めました。
ブログを始めた事で、徐々にですが繋がりも増え、コメントなどもいただくと励みにもなりますし、わずかですが収益にもなっています。
ストックフォト
旅先で風景を撮影するのが好きだったので、パソコンの中にはたくさんの写真が入っています。
自分で撮影した写真を売る事ができると知り、「ストックフォト」を始めて数年。
こちらもわずかながら報酬が発生していますが、何よりも自分の写真がダウンロードされている事、どんな写真が売れたのかを確認する事が楽しく、撮影した写真はサイトにアップロードしています。
ストックフォトの収益等、詳細はこちらで紹介しています ↓
趣味を活かし、その延長で楽しみながら収益化を目指せるストックフォト、写真が好きな人にオススメです。
家計簿
収入が減った分、無駄な支出は避けなければなりません。
その為、お金の流れを「見える化」する方法として、「家計簿」をつけ始めました。
エクセルで収入と支出を1円単位まで記録する事で、使えるお金、支払うお金が明確になり毎月の固定費・ランニングコストもしっかりと把握する事ができました。
支払いはできる限りクレジットカードかpaypay、現金は月に数千円しか使いません。
現金で支払っても恩恵はゼロですが、クレジットやpaypayで支払えばポイントが付き、支払った時点で明細化されるので管理が楽になります。
毎月クレジットカード・paypayで支払った明細をダウンロードし、エクセルに張り付けるのですが、作業をする中で無駄な支出の多さに気付かされます。
エクセルにまとめる事=毎月の振返りとなり、大事な確認作業となりました。
サラリーマン時代に今のように家計簿を付けていれば、貯金をもっと増やせただろうと後悔しています。
移住を考えている人には「家計簿」をオススメしています。
今は月の支出が15万程度、月20万の収入があれば貯金に回す事もできます。
田舎には仕事が無いイメージが強いですが、バイトで月20万稼ぐのであればそれ程難しい事ではありません。
移住して止めた事
ギャンブル
以前はパチンコ、スロットなど気軽に楽しんでいましたが、移住後は一切ギャンブルをしなくなりました。
収入が不安定な中、ギャンブルをやろうという気持ち自体が無くなりました。
衝動買い・無駄遣い
街中でショッピングするという機会も減り、衝動買いをすることもなくなりました。
今は何かを購入する前に、必ずネットで値段を確認。
数日冷却期間を開け、それもで欲しいと思う時以外は買わないようにする事で、無駄遣いも減りました。
移住が向いている人
ポジティブな性格
移住するという事は全てにおいて環境が変わり、一から関係性を構築しなければなりません。
新しい環境に前向きに適応できる人が、移住生活を楽しむことができると感じます。
失敗を楽しめる
新しいことに挑戦する中で失敗もつきもの。失敗話を笑いに変えるぐらいの気持ちの余裕が無いと、移住しても苦労するのではないかと思います。
考えるよりも行動
移住するにあたり、綿密な計画を立てる人は多いのではないかと思います。
しかしながら実際に移住してみると、計画通りには進まない事が多く、その都度修正し、よりよい選択をし続ける必要があります。
頭で考えていても堂々巡りとなり、結論が出ない事が今でもたくさんありますが、そういった場合にはすぐに行動に移し動いてみる事が重要です。
頭で考えるより先に動く、動いた結果最終的には良かったと思える事が多かったので、悩んだらまずは動くフットワークの軽さも大切です。
移住に向いていない人
田舎暮らしへの過度な期待
地方へ移住すれば、大自然の中、ストレスなく穏やかな暮らしが待っている。
田舎へ移住すれば全てが解決する、憧れの田舎での新生活等、期待しすぎると失敗すると思います。
田舎はコミュニティーの関係性が濃く、輪の中に入る努力も必要となり、人間関係の煩わしさが増えました。
家庭菜園を始めても、害虫は多く、サルにも食べられます。
すぐに就職・仕事もできず、収入も減ります。
移住する事で得られるメリット、デメリットをそれぞれ認識し、プラスマイナスを比較する。
プラスが多い場合、マイナス面を受け入れる事ができる場合ではないと、移住しても失敗する確率が高いと思います。
移住に必要な物
車
移住先にもよりますが、全般的には田舎では車が無いと非常に不便です。
バスや鉄道は生活を補助する役割で、足としては使えない所が多いと思います。
マイカーの購入、リースで借りる等、車が必要です。
貯金
移住するにあたり、引越しや新生活に伴う出費が増え、すぐに仕事に就くのは難しい為、当面の生活費ができるだけの十分な貯金があるので安心して新しい生活を始めることができます。
移住先での仕事(大町市・白馬村)
夏は農業、冬はスキー場
大町市・白馬村周辺で仕事を探す場合、農業、スキー場、宿泊施設がメインになってきます。
- 夏:農業、宿泊施設、工場
- 冬:スキー場、宿泊施設
私の場合も、夏は農業(農園)、冬はスキー場で働くというパターンが多かったです。
それ以外の季節は、SUPのガイドをしたり、知合いの仕事を手伝ったりとスポット的に仕事をして過ごしています。
今年、2023年で言えば4月上旬までスキー場で働き、GWはスポット手伝い、7月~10月まで農園で働くというスケジュールで、それ以外はほぼ働いていません。
5月~6月はバンコクへ一人旅に行き、10月以降はスポットで手伝う事以外は、写真の撮影や動画の編集、新規事業の計画などに時間を充てました。
元から就職する気が無いという事もあるので、自由な働き方ですがこれでもどうにか暮らせています。
収入は安定しませんが、時間はいくらでも作る事はできるようになりました。
まとめ
長野県大町市に移住して6年、不安定な収入等のデメリットもありますが、ストレスフリーな生活や自由な時間、新しい趣味の発見、起業等、移住して良かったと感じています。
最後に、スノーボードやスキーがしたくて白馬村・大町市への移住を検討されている方へ。
白馬村は人気がありますが、除雪が楽、新築アパートが多い、病院などのインフラが整備されている等、移住するなら大町の方が住みやすくてオススメです。
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