脱サラして長野県大町市に移住してから7年。
「好きなことを仕事にし、自然に囲まれた暮らしがしたい」と始めた地方移住生活は、果たして正解だったのか?
この記事では、私が体験してきた【長野・大町市でのリアルな田舎暮らし】について、メリット・デメリット、今後の課題を本音で綴ります。

■ 今の正直な気持ち「移住は正解だったか?」
7年経った今、胸を張って言えるのは――
「現時点では移住して正解だった」ということ。
10年後にどう思っているかは分かりません。
けれど、今のところ後悔はなく、「移住して本当によかった」と感じる場面が多いのが正直な感想です。
■ 地方移住で感じた“リアルなメリット”
1. ストレスフリーな毎日
都市部で会社員として働いていた頃は、通勤ラッシュや営業ノルマ、週末の講演会対応など、常にストレスに追われていました。
現在は、精神的ストレスがゼロに近い生活。これは移住の最大の恩恵だと思っています。
2. 時間の使い方が自由になった
時間の制約から解放され、長期の海外旅行も可能に。
2023年5月には、5年ぶりにバンコクへ3週間の一人旅をしました。これはサラリーマン時代には絶対にできなかったことです。
また、スキーシーズンには白馬村のスキー場でレンタル屋を経営。
自分で収入を得ることができる!夢の一つだった個人事業主としても起業することができ、100日連続出勤で休みは取れませんでしたが1年分の収益を3ヶ月で得ることができました。
次のシーズンは逆に「滑ること」を最優先し、仕事を一切せずに毎日スノーボードをして過ごしました。
この“選べる自由”こそが、地方移住最大の魅力です。
3. 趣味が仕事に変わるチャンスがある
移住後に始めたSUP(スタンドアップパドルボード)が縁で、現在はガイドツアーを自分で立ち上げるまでに。
「好きなことをして暮らしたい」が、現実になった瞬間でした。

■ 地方移住で実感した“避けられないデメリット”
1. 収入の不安定さ
一番大きいのはやはり収入の減少です。
大手企業に勤めていた頃の月収やボーナスには遠く及ばず、今は必要最低限を自分のペースで稼ぐスタイルに。
移住直後、ハローワークで「今までの給料はこの地域では無理です」と言われた時は、地方移住の現実を垣間見ました。
2. 寒さとの戦い
標高800mの大町市では、冬の朝は-10℃以下も珍しくありません。
寒さに強くない方には、この環境は厳しいかもしれません。
ただし、白馬村と比べると雪は少なめで除雪の回数も少ないので大町で移住する人も増えてきています。

■ 移住後に始めたこと
● 農業(トマト栽培)
夏は農園でトマトづくり。40℃近いビニールハウスの中での作業は過酷ですが、作物が育ち、収穫できる達成感は格別です。
● ブログ運営
移住の経過や日常を記録するためにブログを開始。読者からコメントをもらえることが励みになり、わずかですが収益も発生中。

● ストックフォト
旅や日常の風景を写真で記録し、ストックフォトサイトで販売。売れた写真を見るのが楽しみのひとつです。
● 家計簿で徹底管理
移住後は収入が不安定になったため、エクセルで1円単位まで家計簿を管理。
PayPayやクレカ支払いを活用し、ポイント含め無駄遣いを減らす工夫も。
■ 移住後に“やめたこと”
- ギャンブル(全く興味がなくなった)
- 衝動買い(買う前にネットで価格を確認し、数日考える習慣が定着)

■ 移住に向いている人・向いていない人
✔ 向いている人
- ポジティブに環境変化を楽しめる
- 失敗を笑いに変えられる
- 「まずは動く」行動派
✘ 向いていない人
- 田舎暮らしに過度な期待をしている
- コミュニティの濃さに耐えられない
- 雪・寒さ・収入減を受け入れられない
■ 移住に必要なモノ・備え
- 車は必須:公共交通機関は生活の足にはなりません。
- 貯金:仕事がすぐ見つからないことも。数ヶ月分の生活費は必須。

■ 大町市・白馬村での主な仕事
季節 | 主な仕事 |
---|---|
春〜秋 | 農業、業務委託、SUPガイド |
冬 | スキー場関連、宿泊施設関連 |
私は、夏はトマト農園、冬はスキー場、その他の時期は自由な活動(旅・撮影・編集・企画)という生活スタイルを続けています。
■ まとめ|7年経っても「移住して良かった」と言える理由
地方移住にはメリットもデメリットもありますが、私にとっては「移住して本当に良かった」と心から思える7年間でした。
- 自由な時間
- ストレスのない生活
- 趣味を活かした働き方
何よりも、自分で“選べる”暮らしが手に入ったことが一番の収穫です。

▶︎ 白馬村や大町市への移住を考えている方へ
白馬村は魅力的ですが、移住生活としてはインフラや住宅事情が整った大町市も非常にオススメです。
除雪が少なく、新築物件も多く、利便性も◎。
「滑りたい」と「暮らしたい」、そのバランスを考えるなら、大町市という選択肢をぜひ検討してみてください。

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